鴨川の枕状溶岩観察と海辺のバードウォッチングコース
およそ4000万年前。太平洋の彼方で起った海底火山の噴火。その時、噴出したマグマが海水により冷え固まり、太平洋プレートに乗ってこの房総半島までやって来ました。それが鴨川(鴨川青少年自然の家)の枕状溶岩です。俵状の形をしたこの太古の痕跡は、関東でも珍しいもの。千葉県の天然記念物に指定されています。当ガイドではこの枕状溶岩を間近に観察することができます。溶岩形成までの流れや、4000万年前(新生代第三紀)の大陸の様子、プレートテクトニクスなど、溶岩をバックにパネルで解説致します。また4000万年前に生きていた古代生物たちの姿もご紹介!古代生物の謎にも迫ります。古代生物と現在の鴨川でも見られるある野鳥との意外な関係とは?遙か遠い昔、太古の原始世界へと皆様をご案内致します。溶岩観察の後は、太海海岸へ移動しながら海辺の野鳥たちの姿を探します。秋から冬にかけては、クロサギを始め、イソヒヨドリ、ユリカモメ、ウミウ、ヒメウ、オオセグロカモメ、ミサゴ、ハヤブサ、トビ、カルガモ、ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、ヒヨドリ、シジュウカラなどが、磯や砂浜で見られます。春から夏にかけては、上空をコシアカツバメやヒメアマツバメが、高速で飛び交います。そして、足下にも注目。様々な海岸植物も見ることができますよ。春のハマダイコン、夏のスカシユリ、秋のイソギクなどなど。多種多様な花々が四季折々に咲き出します。
南房総鴨川の自然が語る、大地と海と野生の壮大な物語。その魅力溢れる世界へと皆様をご案内致します。
鴨川の枕状溶岩観察と海辺のバードウォッチングコースで見られる野鳥たち↓

周辺の海岸では様々な海の鳥たちが観察できます。手前からカルガモ、アオサギ、クロサギと上空はトビ。


トビの群れ。大きな猛禽類が群れる光景は、大迫力!

枕状溶岩を間近に観察。ハンディ顕微鏡で溶岩の表面を見ることができます。光を当てると、表面の鉱物が反射し、美しい光を放ちます。また溶岩形成時の4000万年前、当時のアジア周辺の水辺に生きていた古代生物たちをご紹介。その生態も解説します。(写真は一部。)

鴨川青少年自然の家からの絶景。美しい鴨川松島の光景もご堪能できます。

