海辺ゆったりコース

鴨川市太海の海岸線を散策するコースです。美しい磯や漁村風景が広がるここ太海は、実は野鳥の宝庫。年間60種以上の鳥たちが観察されています。秋から冬にかけては、ユリカモメ、オオセグロカモメ、ウミアイサ、カンムリカイツブリ、アカエリカイツブリ、ミサゴ、ハヤブサなど、春から夏はコシアカツバメ、ヒメアマツバメ、コチドリ、オオミズナギドリなどを見ることができます。周年生息する海辺の人気者イソヒヨドリの愛らしい姿もあちらこちらで、きっと見られるはず。そして、何といっても本コースの主役で磯の主でもあるクロサギは必見です。運が良ければ彼らの豪快な魚獲りの様子に遭遇することも!さらに、夏から秋にかけては、様々な種類の魚たちを漁港から観察することもできます。まさにここは天然の水族館。豊かな海の自然を体感できる貴重な場所です。

またここ太海は歴史のある港町。名勝・仁右衛門島はかつて、石橋山の戦いで平氏に敗れた源頼朝が匿われたという伝説の島。そして海岸の高台には、日本武尊の妃であるオトタチバナヒメが祭神の香指(かざし)神社がひっそりと、照葉樹の木々にかこまれ鎮座しています。

美しい南房総鴨川の風景を眺めながら、野鳥観察や歴史散策をお楽しみいただけるコースとなっております。

海辺ゆったりコースで見られる主な野鳥たち↓

クロサギ

磯の代表的な野鳥クロサギ。磯や珊瑚礁の海岸に住むサギです。南太平洋沿岸に広く分布し、関東は生息域の世界的北限の一つ。近年は減少傾向で、関東地方での分布はかなり限られています。貴重な野鳥の一つであり、本コースの主役的存在でもあります。当ガイドでは、あまり知られていないクロサギの生態をご案内いたします。

イソヒヨドリ

雄は上面は青く、腹部が赤い美しい姿。雌は全身褐色ですが、独特の羽色です。南房総では主に海岸に生息し、昆虫や木の実などを食べます。春と秋によく囀りますが、特に早春の雄の囀りは格別に美しく、郷愁を誘います。港町では普通に見られる鳥になっており、身近な存在。近年は都心部でも見られますが、南房総鴨川の人間としてはイソヒヨドリはやはり、海辺の野鳥ですね。

ウミネコ

カモメの仲間のウミネコ。その名の通り、その声はネコそっくりです。南房総では周年見られますが、繁殖は確認されていません。冬期に見られる群れは成鳥や若鳥が一緒に見られますが、春になると成鳥は北の繁殖地へと移動します。夏に見られるウミネコたちは、まだ繁殖に参加しない若い個体群です。日本では最も普通に見られるカモメ類ですが、実は日本とその周辺にしか生息しておらず、世界的には大変珍しいカモメ類です。

ウミウ

南房総では冬期にのみ見られる海鳥です。岩礁で群れでいるところをよく目にします。魚が主食で、潜水して高速で泳ぎ捕らえます。最高水深40mまで潜れる、優れたスイマー。岩場で羽を広げ、濡れた翼を乾かす姿は特徴的。近縁種のカワウに酷似しますが、カワウが内陸の水域でも見られるのに対して、ウミウは通常海でしか見られません。

カワセミ

スズメ程の小さな野鳥ですが、とても美しく、多くの人に知られた野鳥です。水辺に住み、ダイビングをして小魚やエビを捕らえます。カワセミといえば清流や公園の池などで見られるイメージですが、南房総では冬期に海岸でもよく見られます。この海岸のカワセミを、我々南房総の鳥好きは、通称「ウミセミ」と呼んでいます(笑)

カンムリカイツブリ

全長60センチ程の水鳥。南房総では冬から春にかけて、海岸やダム湖などで見られます。潜水し、小魚やエビを捕らえます。冬期は全身ほぼ白色ですが、春先には写真のような美しい飾り羽を身に纏います。

ハヤブサ

カラス程の大きさのハヤブサは、他の鳥たちにとっては恐ろしいハンター。高速で飛行し、他の野鳥を捕らえる猛禽類です。ハンティング時の急降下のスピードは時速300キロを越え、全生物中最速です。本コースでは四季を通し、時折その姿を現します。

コシアカツバメ

春から夏に見られるツバメの仲間。その名の通り赤い腰が最大の特徴です。海岸沿いのコンクリート構造物の天井に、独特のドーム状の巣を作り、繁殖します。九州以北で見られますが、その分布は局地的。南房総の海岸は彼らを定期的に観察できる全国でも貴重な場所です。鴨川の夏の海岸を代表する野鳥。

ミサゴ

翼を広げると、最大1.7メートルを超える、本コース最大の大きさを誇る野鳥。タカの仲間ですが、その獲物は魚。空中から急降下して水面近くの魚を、その鋭い足の爪で捕らえます。主に冬期に見られます。

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